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愛すべき愛たち

左アングルからの世界

アンジュルム武道館公演がすごかった話

アンジュルム日本武道館公演行ってきたよ~~~~~~!

もうね、最高。これしか言えない。語彙力は死滅した。ご愁傷さまです。

というわけでほろ酔いだけど今日の感想書くぞ~!

もういろいろすごいことがありすぎたからすごかったこと箇条書きにするぞ~!

上の文めちゃくちゃ頭悪そうだな!

さあ、その日の現場、その日の内に!行きます!

 

 

・セトリがすごい

今回のツアータイトルは「変わるもの 変わらないもの」。これは端的に言うと「スマイレージVSアンジュルム」ということ。だからもうスマ曲アンジュ曲入り乱れまくり。でね、何がすごいかっていうとメンバーの切り替え!スマ曲とアンジュ曲で全然違う!スマ曲は可愛くまだ初々しい感じを醸し出していた。ダンスもふわっときゅるるんとキレキレになりすぎないように。一方でアンジュ曲は格好良くて大人な雰囲気。バキバキに踊ってギラついてた。これだけ表現のベクトルが全然違うと観客が混乱したり本人たちもごっちゃになっちゃったりしそうなのに、両者の棲み分けがきちんと出来ていてかつ全然お互いが喧嘩しないんだよ。むしろ相乗効果でよりスマ/アンジュの個性が出る。

個人的に痺れたのがM10~15のスマアンジュ情念・執念系楽曲大集合とM18~21の会場ブチ上げアンジュナンバー。

M10~12までがアンジュ曲、M13~15がスマ曲だったんだけど、もうどっちも表現力の塊でボディブロー食らったみたいな気分になった。アンジュルムの良さって普段あんなにおバカ珍獣集団なのに、切ないバラードやミドルテンポ、ちょっと狂気的なナンバー歌わせたらピカイチなところ。普段なかなかまとめて聴く機会がない分6曲もまとめて歌ってくれて幸せだった~!お気に入りはM12忘れてあげるの落ちサビりかむろたの切ない表情しながら歌うところと、M14さよなら さよなら さよならのサビ終わりりかこの低音。

M18~21はね、もうアンジュ現場一度でも行ったことある人ならわかると思うけどね、アンジュもヲタもガンガン声出して煽って会場のボルテージ上がりまくる曲4つ。この4曲のおかげで無事喉が枯れ、飛び跳ねすぎたせいか土踏まずが激痛です。つらい。もう若くない。お気に入りポイントはやっぱりドンデンガエシのキンブレだよな~。あの動きいつやっても気持ちいいしその後のフリコピが死ぬほど好き。

 

・演出がすごい

前回の九位一体の演出が凄すぎたから今回越えられるかな~アップフロントお金ないからな~とか思ってたんだけど、余裕で超えに来てた。まずプロジェクションマッピングの布がステージを覆っててそこにANGERMEって赤で刻まれるんだよね~!エモ過ぎ!ジャニーズか!そのまま布が勢いよく落ちてメンバーがいるっていう…。なんて神聖な空間…。拝まなきゃ…なむなむ…ってなった(?)。曲中に流れる映像も素敵だったし、VTR用に撮った映像がみんな妖艶で最高だった…。あの赤の衣装が今回のツアーで一番好き!

あと花道の使い方めちゃくちゃうまくなったよね。これまでの武道館公演はわりとメンステとサブステ行き来するだけだったけど花道に並ぶことが多かったように見受けられた。そのおかげでメンステ、花道、サブステの3パターンで動けるようになって武道館の広さを上手く使えてた。

あとはもう紗幕だよね。アンコールのナミダイロノケツイで真っ白な衣装に身を包んだメンバーが幕越しに見えたとき、私は勝手に8人のお母さんになって娘の結婚式の晴れ舞台を見ているような気持ちに錯覚させられたよ。うっかり号泣したよ。おばちゃんはもうだめだ。みんなおばちゃんと約束してくれ…絶対に幸せになれよ…。まあ何が言いたいかというと幕挟むだけでとても神秘的な空間に様変わりする。横浜アリーナとか東京ドームとか普段入る身としては武道館って演者が動けるスペースがかなり制限されてる。だからこそ、いつもと同じステージを幕を出し入れすることで別の空間に仕立て上げたのは本当に圧巻。狭いからこそ出来る工夫だし、幕が出る時の次はどんな演出が待っているんだろうっていうワクワク感があった。

 

・4,5期がすごい

モーニング娘。になりたくてハロプロ研修生に入った5期のかっさー。アンジュルム加入発表時の映像(ハロステ参照)を見て、この子はやっぱりアンジュルムより娘。の方がよかったのかな、とずっと思っていた。勝手にかっさーにごめんね、という気持ちを抱いてしまっていた。でもそんなの思い違いだった。本気で努力して、先輩にいっぱい怒られて、その分いっぱい先輩に教えてもらって、そして今日人生初の武道館公演をアンジュルムとして迎えて。目にいっぱい涙をためながら言った「アンジュルムに入って本当に良かった」という言葉。「今日のことは一生忘れません」という言葉。まだ13歳の女の子が一生忘れないと言い切れるほどの経験って、きっととてつもなく大きいことだ。かっさーがアンジュルムに入ってくれて本当に良かった。

そして、4期のかみこ。最後の挨拶で、本当に頑張った、やりきったっていう安堵の表情が見られて安心した。それまで素人だった所からアンジュルムに加入したと思ったらあっという間に後輩が入ってきて、苦しい思いも寂しい思いも辛い思いもたくさんしたと思う。でもそんなことは微塵も感じさせず、まだ加入して1年半なんて噓でしょ!?と言いたくなるほど信頼できるパフォーマンスに脱帽した。天性のクリスタルボイスを惜しみなく披露し、優雅で美しいダンスで魅了し、でも最後の涙で脆さも見せてくれる。同じ人間とは思えぬほどの完璧なビジュアルと才能を持つかみこは、本当はアンジュルムの中で一番人間らしいのかもしれない。

 

・3期がすごい

りかこは本当に歌えるようになった。彼女の声ってハスキーで女の子にしては低いところが鳴っていて、スマ/アンジュ曲の高いキーを歌うとどうしても棒読みに聞こえがちだったんです。でも今日聞いてみたらマイク乗りのいい声になっていたし、低音がめちゃめちゃ響くようになっていて、特に、前で書いたけどさよなら さよなら さよならのサビ終わりの低音(C4)!セクシーで大人の女性の切なさがぐいぐい前面に出ててめちゃくちゃかっこよかった!ダンスも磨きがかかって、間奏のダンス隊長としてめきめき成長していってる。愛進愛退で両腕で世界を切り裂くみたいな振りが死ぬほど好き。あの瞬間、世界はりかこの手中にあるといつも信じて疑わない。

むろたの表現力はもうアンジュルム1位ですね!去年の武道館公演で「田村さんの跡を継ぐ」と宣言してくれたむろたん。ここ最近感情を乗せる歌い方が極まっているし、曲によって全然違う表情を見せてくれる。誰かの真似じゃなく、むろたらしい表現が確立されていて、ものすごく引き込まれる。これも先述したけど、特に好きな表現が忘れてあげるの落ちサビソロ。表情と声の抑揚ももちろんのこと、一番お気に入りのポイントが最後のロングトーン伸ばし切った後のマイクの使い方と表情!マイクを力強く振り切るとともに横を向きながらものすごく切ない、公開しているような表情をするんです。あの表現は絶対にむろたにしかできない。彼女のこの1年間の集大成を感じられる大好きなパートです。

個人的に今回一番伸びたな、と思ったのはこの2人。だってもう去年と顔つきが違うんですよ。3期はアンジュルムの中間管理職ポジを着々と確立している。可愛くてポテンシャル高すぎるくらいの後輩が2人もできたこと、そして同期のあいあいがお休みしていること。誤解を恐れずに言えば、この2つの出来事がなければ彼女たちはきっとここまで伸びなかった。ピンチをチャンスに変えて努力し輝きをどんどん増す2人は本当に頼もしい。

 

・2期がすごい

2期の安定感。大好き。アメリカよ、永遠なれ。

2期は加入してすぐスマ/アンジュ史上最も売れていない時期に突入したというなんとも不遇な期だから、ちょっとやそっとのことじゃ動じないんだな、と。言い方はよくないけど、やっぱり売れていない時期を知っている先輩がいることはグループにとってとても大きいんだな、と感じた。自分たちの目の前にあることに取り組み、まずは自分たちが納得するまでとことんやる。その姿勢が本当に好き。

得意の習字を活かし今回のツアータイトルの看板文字を手掛けたタケちゃん、誰にでも人当たりのいいかななんは一人だけ個人名義の花束を3つ貰った。りなぷ~は今回ついに衣装会議に参加した。底抜けに明るくて個性もバラバラな3人はできることから着々と取り組む。そして結果を残す。今回の武道館公演のチケット、初めは半分しか売れていなかったそう。その時新曲リリースイベントでチケット販売しようと言ったのはりなぷ~。その日持ち込んだチケットは完売した。今日の最後の挨拶で、3,4,5期4人は全員泣いてしまった。でもりなぷ~は泣かなかった。「泣くねんて意味わかんない」とか言ってたけど(笑)、りなぷ~がいつも通りでいてくれるおかげで、そのあとのたけちゃんもかななんも、いつも通りで、私はとっても救われた。

 

・1期がすごい

あやちょはもはや、何を言うでもないという感じでだけど本当にいいリーダーだなあ、と実感した。スマイレージとして4人でデビューして、紆余曲折あり6人で活動して、アンジュルムに改名して9人になり、卒業と加入を繰り返すグループへと変化を遂げたそのすべてを、彼女は当事者として目の当たりにしてきた。そして今もなお、彼女はステージに立ち続ける。結成当初から変わらないリーダーという肩書を背負って。周りのメンバーが変わろうとも彼女だけはずっと変わらない。

「大好きだから、変化を求める」「その時々の仲間と夢を見ることが大好きで、その気持ちはずっと変わらない」あやちょの最後の挨拶の言葉。これを聞いて、今ふと思い出したことがある。昨年10月に行われたアンジュルム主演舞台MODEであやちょが演じる弥生のセリフ。

「それでも私は夢を見るべきだと思う。だって私たちは人間だから。」

これって今のあやちょの気持ちに通ずるんじゃないか。人間であり続ける限り人間は生きるわけで、そして生き続ける限り夢を抱くのだとしたら、あやちょにとってアイドルであり続けること、アンジュルムであり続けることこそが夢であり生きることなのかもしれない。

何書いてるんだか分からなくなってきたけど、それくらいあやちょのアイドルとして存在し続ける覚悟を感じた。

 

・コンセプトがすごい

「変わるもの 変わらないもの」が本ツアータイトル。

スマイレージ時代から数えるともう4年近くアンジュルムを応援してるんだなあ。2015年スマイレージ(当時)史上初めての武道館公演での一曲目はぁまのじゃくだった。今日のセトリにも組まれていたんだけど、イントロを聴くだけで涙が止まらなくなった。

3年前に歌った曲を同じグループが歌っていること。これってとんでもない奇跡だ。アイドルは誰しもいずれは賞味期限が来るものだけど、スマイレージは名前もメンバーも人数も変えて、今もなお成長し続けている。アイドルを続けること。アンジュルムを続けること。沢山の奇跡が詰まった集合体が、アンジュルム。変わるものであり、変わらないものでもあるのがアンジュルム。そんなグループを応援できていることってめちゃくちゃ幸せだ。

 

 

 

とまあ全然語り尽くせなかったけどひとまずこんな感じで感想終わりにします!

たらたら書いたけど、とにかく伝えたいことはアンジュルム最高!これ!

アイドルという人間 人間というアイドル

 私はジャニーズとハロー!プロジェクトが大好きな所謂クソDDドルヲタだ。多くのアイドルを応援することは喜びや楽しみが増える半面、悲しみや辛さも一気に押し寄せる。これまで数多くのアイドルが卒業や脱退、退所をしていった。そのたびにいつも心に浮かんでくる感情がある。一つが「裏切り」、もう一つが「同情」だ。この相反する二つの気持ちが自然発生的に生まれる。

アイドルにはアイドルとして存在していてほしい。そう強く願うことの何がいけないのか。アイドルの夢はアイドルになることではないのか。彼らは今まさにアイドルという夢の最中にいるではないか。自分の中で裏切りの感情の部分がわあわあと叫ぶ。相反して、同情を感じている私が顔を出す。アイドルにだって彼らなりの人生がある。それを叶えようとして何が悪いのか。自分の大好きな担当・推しだから全て肯定してあげたらどうか。一度きりの人生なのだから応援してあげたらどうか、と。

 

違う。本当はそういうことじゃない。新たな人生を歩むアイドルを応援できるとかできないとかそういう話じゃない。本当は、置いて行かれた気がするから、自分ばかりが取り残された気になるから、それが嫌なのだ。本当に心の底から好きで、彼らの知らない顔なんて一つもなくて、アイドルである姿しか存在しないのではないかと思い込んで、結局アイドル本人から突きつけられてしまう。アイドルである姿が特別なのだと、本当は他にやりたいことがあるのだと、いつかは見切りをつける世界に身を置いているのだと。

 

 

 

アイドルを応援するとは一体なんなのだろうか。

「応援」という言葉で、「好きだ」という思いで、アイドルという名の鎖に彼らを半永久的に縛り続けることなのだろうか。

 

アイドルが卒業するとは一体何なのだろうか。

女優になりたいという言葉で、学業を優先したいという言葉で、将来の夢を叶えたいという言葉で、あるいはアイドルの名前が公式HPから削除されることで、アイドルはアイドルである以前に人間であるのだと、アイドルという名の人間に、無残にも突きつけられることなのだろうか。

 

 

 

きっとわたしは、アイドルは人間である前にアイドルだと思い込んでしまうのだ。だからアイドルを辞めることは「裏切り」だと、卑怯だと、置いていかないでくれ、いつまでもキラキラと輝いてくれと、必死に駄々をこねる。無我夢中で離れていく彼らの後ろ髪を掴もうとする。彼らがどれだけ苦しい思いをして、辛い日々の練習を乗り越えて、10代という人生で最も楽しく充実した学生生活を送れるであろう時間を削りステージに立て続けていることも知らないで。

 

 

 

それでも私は今日もアイドルの応援をする。アイドルは人間である前にアイドルなのだと思い込み続ける。また、現実を突きつけられるまで。

めいめいの卒業に向けて ー スペシャルソロライブから感じたこと

5月28日、大学から徒歩圏内の原宿クエストホールへ歩き出した。足取りはかなり重く、表参道の坂を下るのと比例して気分まで落ち込んでいくようだった。どうしてクエストホールに向かったのかというと、田村芽実スペシャルソロライブを見に行くためだ。

   田村芽実さんことめいめいは5月30日武道館公演を以てアンジュルム及びハロー!プロジェクトを卒業する。卒業後は彼女の長年の夢であったミュージカル女優を目指すという。28日のスペシャルソロライブは卒業コンサートの前に急遽開かれた。



   めいめいを好きになったのは本当に偶然だった。友達がスマイレージの動画を見ろとしつこく勧めてくれていなければ、今私は何をしていただろうか。間違いなく言えることは5月30日に武道館に行くことにはなっていなかったということだ。恥ずかしいことだがスマイレージに関しては本当に無知だったし、その時点では知ろうとする気概もなかったのだ。めいめいを初めて認識したのは確か『ええか?!』のPVだったと思う。躍動感あふれるダンス、歌声の可愛さ、全身から溢れんばかりアイドルを楽しんでいるめいめいから目を離せなくなった。可愛さも格好よさも兼ね備えている彼女にはまらないわけがなかった。めいめいはあっという間にハロー!プロジェクト内の一推しになった。


   その瞬間からもう3年以上経つ。リリースイベントにもシリアルイベントにも参加した。今まで行われた武道館のコンサートは全て行くことができた。CDもたくさん買った。めいめいの卒業が発表されてからは「めいめいにフルスロットル」をモットーに自分の時間とお金と労力の許すだけ現場に行った。手を出したらお金がかかりすぎるから今まで買わないと決めてきたコンサートツアーのグッズも購入した。ホールツアー開催地の埼玉にも群馬にも遠征した。群馬なんて片道4時間半かけて行った。
   きっともっとずっとめいめいのことを応援してきているファンの方がたくさんいることは分かっている。それは重々承知だが、その上で誤解を恐れずに言えば自分のその時々のできる限りを尽くしてめいめいを応援してきた。笑った時の表情が大好きだった。大人っぽい声もがなり声もきゃぴきゃぴした声も出せる変幻自在な七色の歌声が大好きだった。遠くから見ていても一発でめいめいが分かる激しくてキレのいいダンスが大好きだった。歌声とは裏腹に可愛らしい話し方が大好きだった。アイドルをやっていることに対する覚悟が、その気合いを100%投影したような鋭い眼差しが大好きだった。本当に本当に、こんなに大好きになった推しは今までいなかった。

   どうしてアイドルを辞めてしまうのか。ミュージカル女優はアイドル活動の一環として出来ないのか。まだ18歳なのに人生を決めるのは早すぎるのではないか。色々ぐるぐる考えて、考えすぎて、めいめいに怒りを覚えてしまったことすらあった。悲しくて、悔しくて、やるせなくて、辛くて、そしてやっぱり悲しかった。心にぽっかりと穴が開いた感覚だった。なぜ。どうして。理屈では分かっていても、感情が追いつかなかった。めいめいが目の前からいなくなってしまうことに耐えられる気がしなかった。先述したがホールツアーとして行われた5月15日の三郷市文化会館公演でも、21日のベイシア文化ホール公演でも、もうめいめいが卒業してしまえば2度とアイドルとしての姿を見られなくなってしまうことを思い出して泣いてしまった。もうあのパフォーマンスが見られないんだ、歌声が聴けないんだと思うと涙を堪えずにはいられなかった。ホールツアーはとても楽しかったのに、それよりも悲しい感情の方が勝ってしまった。現場にいない時でもふとしたタイミングで涙が溢れてくることが多々あった。電車の中や授業中、バイトしている間にさえ泣いてしまったことがあった。毎日毎日、5月30日なんて来なければいいと思い続けた。


   そうしてめいめいの卒業を受け入れられないままソロライブの日を迎えてしまった。サークルの活動を終え、ついに1日の予定が残すところめいめいのソロライブのみとなってしまった。卒業という現実から目を背け続けてきたわたしにとって、原宿クエストホールへ向かうことはすなわちめいめいの卒業を認めることと同義だった。ソロライブが終わってしまえばもうめいめい卒業武道館公演を残すのみとなる。正直、ソロライブ開演前はめいめいのソロライブに行ける楽しみより現場が減っていく悲しみの方が大きかった。
   だが、そんな気持ちは開演とともにどこかへ飛んでいってしまった。白いミニスカートの衣装に身を包んだめいめいが上手から弾けとぶように登場した瞬間に目から涙が溢れた。そうだった、めいめいが目の前で歌ってくれて踊ってくれていて、ただそれだけで自分はこんなにも幸せになれるんだった。今までそれを忘れて、いなくなってしまうところばかりに焦点を当ててきてしまった。めいめいが今目の前にいることに対する喜びや感謝の気持ちをどこかへ置いてきてしまっていた。武道館公演までそれを引きずらなくてよかったと心底思う。
   アンジュルムに改名されてからというもの、大器晩成や七転び八起き、ドンデンガエシや次々続々など、スマイレージ時代に多く歌っていた可愛らしい歌詞で高音が多いアイドルソングではなくハイテンポで強気な歌詞に合わせて低音がカッコいい曲が多くなっていた。そんな後者の曲に合わせためいめいのがなりや低い声が大好きだったのだが、ソロライブでは前者の王道アイドルソングをたくさん歌ってくれた。
   特に可愛かったのがVERY BEAUTYとアンブレラ。VERY BEAUTYでは歌詞に合わせ鏡台の前で鏡を覗き込むところから歌い始める。「また鏡を見つめてる どうしてこんな顔よ」鏡に向かってしかめっ面をするめいめいは今まで見てきた中でも特にキラキラと輝いており、素敵な表情をしていた。またアンブレラでは白いレースいっぱいのふりふりの傘を持つのだが、傘の持ち方や身のこなし方が完全に舞台に立つ人のそれだった。ここまで人に見られることを意識したパフォーマンスができるのはハロプロ内でめいめいの右に出る人はいないのではないか。
   もう泣かないと決めたを歌ってくれたのは本当に本当に嬉しかった。当時予定が合わずに行くことができなかったLILIUM 少女純潔歌劇の劇中歌であるこの曲はめいめい演じるマリーゴールドのソロ曲である。めいめいがソロライブで語っていたことだが、今までずっとファンの人たちから卒業までにもう一度歌って欲しいとずっと言われていたそうだ。しかし話の流れの中にあるからこその曲だから単体では歌いたくないとずっと拒んでいたらしいのだが、もう歌う機会がなくなってしまうからと歌ってくれたのだという。歌いたくなかった理由がミュージカルを大好きなめいめいらしいなと思う。そして、歌うと決断してくれたところからめいめいのファンへ対する愛が伝わってくる。めいめいがミュージカル女優を本格的に目指そうと意識し始めたのはLILIUMのマリーゴールドを演じてからだそうだ。そんなメモリアルなミュージカルのめいめいのソロを最後に聴けてすごく幸せだった。
   私のすごい方法では歌詞があまりにも今のめいめいにぴったりすぎた。
「たった10年そこそこの人生
浮かれてる暇もないけど
私じゃないと 出来ない方法
この手で 掴んでやる
でも10年そこそこの人生
浮かれてみたい日もあるよ
でもいつかきっと たどり着きたい
私の人生だもん」

17歳という年齢で自分の人生を決めていくめいめいの強さを感じた。この曲は本人の気迫がないといまいちピンとこない曲なのだが、松浦亜弥さんに勝るとも劣らぬ素晴らしいパフォーマンスだった。
   最後に歌ったのはONE DAY。スマイルファンタジーというスマイレージ時代にやったミュージカルのラストの曲である。
「なに気ない一日を過ごす
大好きなみんなと集まって」
この冒頭の歌詞でその日泣いてしまった。泣きすぎてぼろぼろになりながら、めいめいのことを大好きなファンだけが集まってる会場で、めいめいがそのファンを「大好きなみんな」と表現してくれたことだけでもう、充分幸せだと実感した。6人のスマイレージになったばかりの頃、小さい会場でもなかなか埋まらなかったこと、単独でコンサートをやらせてもらえず研修生と抱き合わせでツアーをやったことを走馬灯のように思い出した。めいめいのアイドル人生はきっと辛かったことや悔しかったこと沢山あっただろうに、「この一日が宝物」だとこんなに誇らしく歌ってくれている。最後までアイドルでいることへの覚悟が垣間見えた。
   アイドルのめいめいを観られるのが5月30日で最後なのはとても悲しいことだが、ソロライブで自分の表現力を最大限発揮して歌って踊る姿を見てミュージカルの世界に挑んで行くめいめいを応援する気持ちがどんどん湧き上がってきた。開演まではただめいめいの卒業を悲しむだけでそんな気持ちにはなれなかったのに。武道館公演でめいめいを笑顔で送り出せる気がしてきた。公演中もたくさん泣いてしまうだろうけど、悲しいと思ってしまうだろうけど、最後はおめでとうと心の底から思えるような気がする。それはめいめいが目の前にいてくれる世界はとんでもなく素晴らしいものであったと、 胸を張って言えるからだと思う。



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ソロライブに行ってよかった。たくさん涙を流して悲しむ場所をめいめいが用意してくれたから。アイドルとしての田村芽実の卒業公演は武道館ではなくソロライブにあったのではないかと思う。そして武道館はスマイレージ、アンジュルムとしての田村芽実の卒業公演かな、と。

   今この文章を5月30日当日朝、満員電車に揺られながら書いている。あと10時間後にはめいめいの卒業公演が始まっていると思うと切ないが、最後のめいめいの姿をしっかり目に焼き付けてこようと思う。めいめい、今までずっとアイドルでいてくれてありがとう。めいめいがアイドルになってくれたからめいめいを見つけることができたよ。わたしの前に現れてくれてありがとう。これからはミュージカル女優としてまた頑張るめいめいを応援するね。いつか帝劇でめいめいの演じるエポニーヌを見られるの楽しみにしてます。今までお疲れ様。ずっとずっと大好きです。


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